アートディレクター佐野研二郎について

デザインの力

引用:http://nstimes.com/uploads/2015/09/07173543.jpeg

 

 

アートディレクター佐野研二郎さん。

 

 

2015年の「オリンピックエンブレム問題」と「トートバックデザイン盗作騒動」は本当に残念でした。僕はもともと、博報堂時代のサノケンファンなので。盗作騒動、癒着疑惑があり、彼の過去の仕事に罪はないのですが、過去の実績すべてが怪しく見えてきてしまって本当にすごく残念です。

 

ですが、それ以前の佐野研二郎さんの仕事は業界内での評価は高いものでした。実際、「機能するデザイン」もつくられていると思いますし、僕個人的に好きなデザインが多いです。としまえんの「にゃんまげ」とか最高です。

 

前田
新人時代のスクリーンセーバーは、にゃんまげくんでした。

 

今回は、佐野研二郎さんを僕なりに分析していきたいと思います。

 

 

博報堂時代の佐野研二郎

 

大貫卓也さん 佐藤可士和さん と同様、博報堂に入社しデザイナーとしてキャリアをスタートします。佐藤可士和さんは佐野さんの師匠にあたります。業界内ではサノケンマジックとも呼ばれるほど評価されました。明快で印象的なグラフィックの評価が高く、広告業界のスターになりました。2008年に「Mr.Design」を設立し独立しました。

 

代表作

僕的には博報堂時代の仕事が好きなので、そこを中心に集めてみました。

 

ニャンまげ

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引用:www.naturalclean.co.jp

 

としまえん

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引用:http://bbsimg03.kakaku.k-img.com/images/bbs/002/291/2291051_m.jpg

 

ラグビー日本代表ポスター

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引用:https://pbs.twimg.com/media/COFRUOTU8AAZItq.jpg

 

日産 MURANO

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引用:http://www.sky-s.net/sky-blog/wp-content/uploads/2013/07/murano.jpg

 

キリン 円熟

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引用:http://rcc.recruit.co.jp/gg/wp-content/uploads/sites/3/2007/06/gg_ex_200706_03.jpg

 

au LISMO

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引用:himawarioffice.blog11.fc2.com

 

 

佐野研二郎のすごいところ

 

見た瞬間、ハッとさせる明快なビジュアル。

 

どんな大企業の案件でも、良い意味で軽いノリなんです。「それでいいの?」って思えるくらいユルいものがあったり、潔く明るくポジティブなアウトプットの仕事が多いです。それが明快なコミュニケーションを生んでいます。

 

佐野さんは「シンプル」・「クリア」・「ボールド」という制作ポリシーを掲げており、わかりやすく強いコミュニケーションを実行しています。この考えは僕自身もすごく共感していてグラフィックデザインの基本だと思います。

 

auのLISMOでのケータイで音楽配信サービスのプロモーションは、とても明快で新しさにワクワクしました。

 

 

佐野研二郎の五輪エンブレム問題について

 

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引用:http://newclassic.jp/29072

 

この話は避けて通れません。

 

昨年の騒動の時に、僕もやっぱり同じロゴデザインをやってるので、会う人会う人にこの件について感想を聞かれました。

 

佐野さんは「デザイン大好き人間」だと僕は思っているので、五輪エンブレムに関しては意図的な盗作はなかったと思います。僕は佐野さんに実際会ったことないですが、デザイナーとして大事な大仕事に盗作なんてするなんてどうしても考えられません。ただ、展覧会で見たチヒョルトのグラフィックの影響を強くうけてしまったのでしょう。そう信じたい。

 

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引用:http://netgeek.biz/archives/47348

 

出来レースと噂される癒着疑惑は、現在うやむやになってしまっているのでハッキリしてもらいたい。もし事実なら本気でデザインで頑張っている人間としては本当に腹立たしいことです。

 

佐野研二郎さんは、やっぱり根っからの広告クリエイター

 

僕の見解ですが、博報堂を退社し独立してから服部一成さんや、菊地敦己さんら影響を受けて、作家デザイナーにシフトしていったような気がします。デザインに作風が出てきました。この辺りから僕的には「あれ?」という感じがしていました。

 

博報堂時代の仕事は、商品を売ることやイメージを塗り替えることなど、佐野さんのデザインがうまく絡み合っていました。持ち前のノリの良さで、興味喚起させる強くてシンプルなグラフィックが作ることができる。佐野研二郎さん本来の力を発揮できるのは「広告」だと思います。

 

いつも広告をつくるノリでデザインしたのでしょうが、五輪エンブレムにそのノリはふさわしくなかったようです。五輪エンブレムはみんなのデザイン なんです。世間からいろいろ言われるのは当然です。パクリ問題が騒動に発展する前から猛反発をくらってしまいました。

 

海外のアート作品を片っ端から調べて、それを広告で活用する。

 

大手広告代理店のある有名なアートディレクターでもそんなやり方でしてしまっている現実があります。広告においては、どこかでみた表現や手法をビジネスで活用するという認識で使っていると思います。広告は作品ではなく、クライアントのマーケティングが最優先です。ただ、結局、パクリはパクリ。やっぱり大した結果はでないでしょう。

 

佐野研二郎さんにはすべて語って欲しい。

 

佐野研二郎さんは五輪エンブレム問題以降、デザイン業界雑誌などに全く見かけなくなりました。佐野さんが出て来られない理由はグラフィックデザイナーの平野敬子さんが指摘した癒着問題でしょうか。これをハッキリしてもらいたい。今回の件がまず不明瞭なので、シンプル・クリア・ボールドにして欲しい。

 

サノケンのいちファンとしては、すべてオープンにして心機一転、広告の仕事をメインに活躍して欲しい。

 

中島英樹さんのFACEBOOKによると、佐野研二郎さんは新しい五輪エンブレムの展開案を作っているそうですが・・・。問題をクリアにしてからにして欲しいもんです。

 

ワクワクして買ったサノケンさん作品集。この頃の輝きをもう一度みたい。

 

 

 

今日はこの辺で。それでは、また〜。

 

 

 

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