ダヴィンチを超える!医学生デザイナー江左尚哉の悩み「2年で医者を辞めると思います」

NASU CREATOR'S DIRECTION

 

NASU代表 前田高志がコンサルティング対談を行い、その様子を記事にする企画「NASU CREATOR’S DIRECTION」。今回で4回目となりました。

 

今回の対談は、現役医学部生でありながらデザインもする。医学生デザイナー 江左 尚哉(えさ なおや)さんです。

 

 

 

 

医学生デザイナー 江左尚哉

 

 

江左 尚哉

 

めざせ、ダ・ヴィンチを超え。 / ビジュアルデザイナー & 医学生 Visual Designer & Student Doctor / デザイン独学6年目 / 鳥取大学医学部6年 / 灘校64回生 / ルサンチメン @2RESSENTIMEN/ #前田デザイン室 / 映画がすき / 音楽もすき

 

 

 

「僕、初期研修を2年やって医者を辞めると思います」

 

前田:江左くんがどういうこをやってきて、今後どういうことをやっていきたいかを聞いて、コンサルする企画です。

江左くんは、僕のオンラインサロン「前田デザイン室」メンバーなので、僕はだいたい江左くんのことを知ってるけど、このコンサル対談は記事になるので。江左くんがどういう人かっていう自己紹介を願いします。簡単でいいので。

 

江左:鳥取大学医学部の6年生で、ビジュアルデザイナーとして活動している江左です。

 

 

前田:医大では専攻とかあるの?

 

江左:いや、特にはないです。内科とか外科とかを決めるのは、初期研修といって、医者になってから2年が終わってからなんですよ。

 

前田:そっか、今は全てを学んでるんだ。外科がいいとか、そういう希望はあるの?

 

江左:よく聞かれるんですけどね。

 

僕、初期研修2年やって医者を辞めると思います。

 

 

 

前田:えええ!!!

それは医師免許を取ってから?

 

江左:そうです。お給料もらって、ある程度自由に使えるお金も正直欲しいですから。

 

前田:それで準備をして独立するってこと?

 

江左:独立……。そこも今日前田さんにお話することで見えたらなと考えています。結構悩んでいます。

 

前田:それはつまり、2年の初期研修が終わったら、デザイナーとしてやっていくってことだよね?

 

江左:そうです。

 

前田:すごいなぁ!決めたんだ。

でも、最初はそうじゃなかったよね?

 

江左:そうですね。

 

 

 

前田:江左くんが前田デザイン室に入ってくれていて、もう1年くらいになるのかな?最初は「どうしようかな」って感じだったもんね。

 

江左:はい、前田デザイン室は一度やめましたけど、戻ってきました。

 

前田:以前は医者かデザイナーか?で迷っていたと思うんだけど、どういう変化があって決断したの??

就職活動したり、病院のことを考えるようになって?

 

江左:そういうのもあります。

抽象的な話なんですけど、例えば5年後10年後の自分を想像したとき、デザインをやっている自分は想像できたけど、医者をやっている自分が想像できなかったんです。「じゃあもういいかな」と(笑)。

 

前田:そっか、医学生として6年やってきたけど、想像できたのはデザイナーだったんだ。

じゃあさ、なんで医大に行こうと思ったの?

 

江左:元々は……正直高校生の時も将来のことはあんまり考えていませんでした。父親が医者で、兄も今は医者で、そういう生活で働く姿を見て、「これでいいかな」と。

 

前田:なるほど、それが知ってる未来だったってことね。

 

江左:そうです。あまり他の選択肢を考えてなかったんです。

 

前田:なるほど、知ってる未来というか「そうなるんだな」って感じだったのかもね。

流れとして悪くないなとも思っていた?

 

江左:そうです。でも潜在的には、クリエイティブなことはやりたかったみたいです。僕は、昔から日記を書いているんですが、そう記していました。

 

前田:その時に「デザインしたい」とか具体的に書いてたの?

 

江左:そうですね。

今も一緒に活動している友人がいて、僕は彼のことを「相方」と呼んでいるのですが、彼は今ニューヨークでミュージシャン活動をしています。僕はそいつと話をしていると「いいなー」ってよく言ってるんです。「そういう生き方が羨ましい」って。とはいえ「俺は医者でいいんだ」と思っていました。

 

前田:レールに乗ってみたものの、自由にやっている友人が羨ましく思えたってことね。

 

江左:そうです。

 

 

クリエイティブへの目覚めは?

 

前田:小さい時は?美術が好きだったとか、作ることが好きだったとかあるの?

 

江左:ピカチュウとかの絵をよく描いていたみたいです。でも振り切って絵を描いていたとかそういうのではなかったです。

 

前田:じゃあグラフィックデザインに目覚め、具体的に動き始めたのはどういう時?

 

江左:えっと、5年前くらいに……、

 

前田:医学生になってから?

 

江左:そうです、僕が大学1年生のときです。僕1年生で留年したんですよ。その時は試験勉強をやる気がなくて。「医者になりたくてこの世界入ったくせに、勉強やりたくないとか何考えてるんだ?」って自問自答しました。でもそれを考えだすと余計にやる気が出なくて。結局再試験でも単位を拾いきれず留年しました。

留年が決定した時に、相方とアメリカのシアトルにいて、その時お互いにいろいろ話をしました。空き時間が1年できましたからね。現状に不満があって勉強をやりたくないなら、一度振り切って好きなことをやってみようかなと。そんな時にデザインの勉強し始めたんです。

 

 

江左:当然最初から依頼が来るはずありませんから、実践でデザインを覚えました。当時、偶然相方と二人でネットラジオをしていたんです。だから僕は、このラジオ番組のアートワークを月1で更新していました。それを本気でやるところから始めました。それをやりながら「デザインってなんだろう?」ってところ、つまりみなさんが美大で学ぶようなことを学びました。だから完全に独学です。

 

前田:その時からラジオをやっていたんだね。江左くんは前田デザイン室で「ぐーラジ」というメンバー限定のラジオ番組をやってくれているんだよね。

 

江左:そうなんです。二人でやっていた番組だけど、トークテーマもしっかりと企画していました。あとは全体の流れを考えたり、構成ですね。そういうのが楽しかったです。企画することが好きです。監修とか。

 

 

前田:外向けで「ぐーラジ」やってもいいよね。みんなが「ラジオやりたい」っていうからOKしたものの、正直ここまでクオリティが高くなると思わなかったよ。クオリティもだけど、もっと内輪受けの内輪ノリかなと思ってたの。でもあの感じなら外向けでもいいよね。どう?

 

江左:やりたいです!

 

前田:パワーアップして、youtubeにしたら?編集大変ならライブでもいいし。

 

江左:いや、でも編集していいものを残したいという思いはあるんです。今もエロ要素はカットしたりしているので。

 

前田:僕が1回目のゲストで江左くんとナースの話をしたね(笑)。

「パンティのラインが出るのがいい」って江左くんが……。

 

江左:(笑)。

いい、というか見えるんです。前田さんも話をしてたじゃないですか(笑)。

……だから、まぁ編集は必要なんですよ(笑)。

 

前田:そっかそっか、まぁでもゆとりができたらぐーラジの件、検討してみて。素晴らしいと思うから。

 

 

グラフィックデザインのルーツはどこから?

 

前田:ラジオがきっかけでデザインの制作と勉強を始めたんだね。

グラフィックデザインのルーツはどこから?急に出てきた気がして、原体験とかあるのかなぁ?

 

江左:どうなんでしょう。中学とか高校の時も絵を描いたりTシャツを作ったりはしていましたけどね。

 

前田:あれだ、音楽かな?音楽とグラフィックって密接だから。もう一人の相方が音楽やるから例えば俺がジャケット作るよとかTシャツ作るよとかになったのかなぁ。

 

江左:そういうのもあると思います。

 

前田:そっか。どこからグラフィックデザインがきたのか気になる。

じゃあ今デザインをやっていて、何が楽しい?気持ちい?

 

江左:僕は今はロゴデザインが好きです。デザインをやっていて、あれやこれやを考えている時、悩めば悩むほど完成した時が気持ちいから。

 

前田:そうなんだ。前田デザイン室で「NASU本」を作った時にクラウドファンディングをして、江左くんはロゴのリターンを出してくれたよね?それはもう終わった?

 

江左:前田デザイン室の大山さんが買ってくれて、今方向性が決まったところです。用途についてはまだ言えないのですが……、提案書の書き方はほぼ前田さんのパクリです(笑)。

 

前田:そうなんや(笑)。どんどんパクって!

 

 

前田:いいね!

ロゴかぁ、なんでロゴなんだろうね。

 

江左:僕自身にデザインを志す原体験とか闇とかは、あまりなさそうです。デザインを始めた理由も……前田さんと今お話していて「音楽がきっかけでは?」と言ってくれましたよね。確かにそれもあると思う。ただ、僕的には「その時あるもので、できることはなんだろう?」って発想になるんです。きっと。で、ラジオがきっかけでグラフィクデザインをやりはじめて、その中でロゴが楽しいからロゴをやっているだけのことのような気がします。だから「これじゃないと嫌だ〜!」ではないんです。基本的に面白いことはなんでも好きだから。

 

前田:じゃあロゴはどんなのが好き?具体的じゃなくてもいいよ。こんな感じ〜とか。

 

江左:シンプルなのが好きです。わかりやすさと言いますか。

前田さんのロゴで言えば……、全てを知ってるわけじゃないけどWORDSのロゴいいですよね。

 

 

前田:WORDS!そうなんだよ。天才だよね。

 

 

(一同笑)

 

江左:すごくいいと思いました!

想像させる面白さがありますよね。

 

 

 

前田コンサル始まる「江左くんは医者を辞めない方がいい」

 

前田:なんやろうなぁ……。

今の話で行くと、今はロゴをやってるけど、3年後は違うことをやってるかもしれないよね?

 

江左:可能性はありますね。デザインをするようになって仕事をいただくことも増えました。あと前田デザイン室でみなさんと接していて思うのは、僕は自分で企画してプロジェクトやイベントの中心人物として活動するのが好きなんです。

 

前田:そういうの聞きたかった、なるほどね。自分で決めたいのね。企画したいってことかな。

 

江左:そうですね、みんなで決めてもいいんだけど、それは議論して納得できる形でありたいってことです。「これやっといて〜」というのはモチベーションが上がらないことに最近気づきました。

 

前田:じゃあ医者も面白いんじゃないの?

 

江左:実務的なことは面白いです。

 

前田:よくデザイナーと医者は似ていると例えることがあるんだよ。どちらも問題解決するから。問診をして解決するところ。そこに面白さはないのかな?

 

江左:まだそんなに実務に関わっていないからかなぁ。手術って考えずにできるようになるのが究極らしいです。どこを切ってどこを繋いで〜って全て理論だっている。理論だっているけど、若い頃からずっと勉強して、当たり前になっているから上の先生は自然とできるらしい。

 

前田:へぇ、そうなんだ。デザインの巨匠も似たようなことを言っているよ。仲條正義さんは「いかに考えないか?」をやっているらしい。トランプを宙に放り投げて落ちすというような偶然性の価値。「デザインしてしまっていたらダサい」と。それは僕もわかるの。「これカッコつけたデザインしたな」って感じがでると自分でも嫌だから。「センスのいいデザイナー」って思われたい気持ちが前に出過ぎてしまう。

 

江左:前田さんがやってしまったカッコつけたデザインってありますか?

 

前田:昔は結構やってたよ。若い時は意味のないものをつけたりね。「センスがいいデザイナー」って思われたかったの。意味がないところで、つけなくていいマーク、例えば「+」をつけたりね。今見たらゾッとする。

 

 

ここまで話を聞いていて思ったのは……、江左くんは医者を辞めない方がいい

 

 

江左:なんでですか?

 

前田:医者をやっていることがデザインに繋がるからだよ。

だってデザイナーなんてこの世にいっぱいいるじゃない。でも医者をやりながらの人ってあんまりいないだろうし、その方がいいデザインができるよ。

 

江左:それもわかるんですけどね。今、実習とかしながらデザインをしているから、一つに集中できていない感じがしていて。例えば勉強しないといけないのに、デザインをしていたら罪悪感がある。

 

前田:デザインってデザインそのものよりも「誰が作ったか?」が大事な時代に今もそうだけど、今後ますますなってくる。そのとき「医者でデザインもすごいできるとなる」といい気がして。側からみても頼みたくなるのわかるから。

 

江左:本当ですか?

 

前田:絶対そうだよ。

佐藤可士和さんは、完全にアートディレクターを医者と例えているよ。企業の問題を発見してアートで解決するって。「デザイナーと医者は一緒なんですよ~」って江左くんが言えば、佐藤可士和さんとは違った説得力があるよ。

 

 

だって医者が言うんだもの。

 

江左:誰が作ったか〜が大事になる、そこがフォーカスされる時代になるという話はよくわかります。それでもやっぱり「いいもの作りたいな」という欲もある。

 

前田:だから医者をやりながら、いいものを作ったらいい。

むしろ医者を極めた方がいいものを作れると思うよ。

 

江左:うーーーーーん(笑)。

 

前田:江左くんが今からデザインだけを勉強して、もし同じデザインのコンペに参加したら、悪いけど怖くない。ただ医者をやっていて、デザインしてきたっていう方が怖い。だって自分ができないから。僕が絶対できない発想とかしてくると思う。

 

江左:戦う土俵を変えるってことですかね。

 

前田:そういうこと。

 

 

「Theデザイナー」に憧れたコンプレックスを語る

 

前田:医者でやっていることをデザインに転用すればいいやん。広い目で見て「問題解決する人」って。

 

僕の話をすると、2000年代はじめにデザイナーとして社会人になった。ITバブルだったから「これからは紙ではなくWEBだ」と言われていた。だから焦ったんだろうね、WEBデザインにもちょっと手を出そうとした。でも結局本格的にはやらなかったけどね。もしも僕がWEBデザインやってたら、今とはまったく違う人生を歩んでいたと思う。まぁ僕自身がWEBデザイナー向いていないと思ったから行かなかっただけ。向いてたらやっていた。違うと感じた時「WEBデザインも紙ものも全てアートディレクションできる人」を目指したの。それが土俵を変えるってこと。

 

 

前田:あと僕は新卒でデザイン会社に行きたかった。一流のTheデザイナになりたかった。

でも新卒で就職活動をしているのだから、あらゆる業界・会社に挑戦した。そこで出会ったのが任天堂。任天堂での仕事が予想以上に自分に合っていて、楽しかったから辞められなくなっていた。でもそれはTheデザイナーの道からは逸れていることを意味していた。だから20代のときはずっとコンプレックスだった。デザイン会社にいるデザイナーとどんどん差がついている気がして。誰も細かいところまでは教えてくれないし、独学だったから。博報堂に入った友人や同世代のデザイナーが「注目の若手クリエイター100人」という企画で雑誌に掲載されるわけよ。めちゃめちゃ焦った。

でも今思えば、任天堂というコンテンツを作っていた会社一筋で、デザインをやってきた経験は彼らにはないわけ。デザイン会社に行っていたら、ただ普通にデザインができる人になっていたかもしれない。こんなにネットとか使ってなかっただろうね。独立したとしても、有象無象のデザイナーになってた気がする。良いデザイナーにはなっていただろうけど(笑)。ちょっと違う路線を歩んでいてよかったと今は思える。

だから江左くんは医者をやったほうがいい。「医者をやりながらこんだけデザインができる」っていうのが最強やん。

 

江左:昔……、いや今もたまに「俺はレオナルドダヴィンチを超える」と言っているんです。

 

前田:それいいやん。強い。

 

江左:はい、“令和のレオナルドダヴィンチ”というより、“レオナルドダヴィンチが昔の江左”だと。そう言ってたんです(笑)。

 

前田:今、そう言えばいいやん。

 

元医大生のデザイナー

より

現役の医者でデザイナー

 

の方が「え?ちょっと待って?すごい、どういうこと?」ってなる。その方が江左くんは輝く。

 

江左:そうですね……。

 

前田:なんか嫌そうだね(笑)。

別にそうしなくてもいいんだよ。ただこの対談はコンサルだから、僕がコンサルするならばこうアドバイスするってことね。

江左くんが言いたいことはわかるよ。さっきも話をしたように僕だってずーっとコンプレックスだった。ガチのデザインの虎の穴みたいなところに入りたかったから。でもコンテンツの魅力を最大化するデザインが僕の武器だと今なら自信を持って言える。だから箕輪さんや佐渡島さんとか本というコンテンツを作る人のデザインがあってるんだと思う。

 

前田:それと最初に選んだ場所って、意外と自分の核の部分だったりするんだよ。「デザイン会社じゃなくてコンプレックスだ〜」とか言いながらも任天堂は自分で選んで受けているからね。子供のときゲームも漫画もめっちゃ好きだった。サブカル、エンタメ大好物。「エンタメ絶倫」ってニックネームをつけられたこともあるくらい。

 

2000年代にデザインブームがあって佐藤可士和さんとか出てきた。すると「すげー!広告代理店の作るものはかっこいい!」「アート、デザインの世界!」と思うわけ。広告代理店が舞台になってる漫画『左利きのエレン』みたいな世界に憧れたよ。もちろんその流れにのっても悪くはなかったと思う。でもそれはやっぱり自分じゃなかった。だから転職活動で受けたgood design companyにも入れてない。でも入れなかったからこそ、今僕はそこと同じ土俵に立ってない。

 

医者が心底嫌ならやめたらいいと思う。でもだったらすでにやめてるよね?であれば医者をやりながらデザインした方がいいよ。3つのスキルを掛け合わせれば100万人に1人だからね。音楽、医療、デザインで最強やん。まさに、レオナルドダヴィンチだよ。それが江左くん。

 

江左:なるほど。

前田デザイン室の人たちが僕の知っているデザイナーの全てなんですよね。実際もっともっといることはわかってますよ。やっぱり前田さんは圧倒的だなと。

そう思うからこそ、今日はどんな答えになろうとも前田さんの言うことは聞こうと思ってここへ来ました。

 

前田:お!それは責任重大やな。でも本当にそう思うよ。

デザインも医療の現場に活用されてきているじゃない?例えば壁の色とか、環境で病気に影響を与えるから。それってデザインと医療が関連してるよね。そういうところでも活躍できるよ。それからプロジェクトによって肩書きを変えればいいんだよ。名刺に入れる肩書きに縛られすぎるとこの先の世の中の変化に対応できないんじゃないかなと。

 

江左:確かに。

自分のやってることがデザインやと思ってないし、デザイナーになりたいと思ったことはない。

 

前田:え、江左になりたいの?

 

江左:そうですね(笑)。

 

前田:やっぱりレオナルドダヴィンチなんだよ。医者でやってることが必ずデザインに活きる、デザインがうまくなるよ。

 

──(取材同席、撮影の浜田)江左くんは、今日もそうだけど鳥取から福岡の前田さんの講演に行ったり、前田さんを結構マークしてますよね。以前の江左くんのnoteで「倒したい男」に前田さんの名前をあげていたような。

 

江左:そうなんです。

 

前田:すげー!

俺を倒そうと思うなら、医療やで。医者は強いカードだなぁ。でもそうしたら俺は違うカードを用意する。漫画とかね。そんな感じ。カードをいっぱい持ってる方がいい。

 

 

独学でデザインの勉強をするには?

 

前田:今、江左くんが「デザイン一本で」って考えているのは、デザインの勉強をしたい時期なんだと思う。

 

江左:ずっと行ったり来たりしていたんですよ。「デザインと医者は別や」って思ったり、いやでも「問題解決」という意味では共通点あるしってところを行ったり来たり。この繰り返し。

 

前田:一流を目指しているんだよね。

だからこそ「一流を目指すなら実戦でデザイン畑に行きたい」ってものすごくよくわかる。

であれば、2年くらい医者やめてみるとかならありかもしれないね。でもその先は医者に戻った方がいい。でもそれも縁だからなぁ。合わない会社だったら辛いよ。

デザイナーやりながら医者はできるの?フリー開業医みたいなの。それができるならいいけどさ。でもやっぱりメインは医者じゃないかなぁ。

 

お金とってフリーでデザインをする。経験してゆけば、上手くなるよ。僕も考え方に関しては上司のフィードバックがあった。でもそれはデザインに関してではなかったからね。細かい指導をしてくれる先輩はいなかった。それがいいか悪いかってだけ。だからこそ前田デザイン室を作ったんだけどね。前田デザイン室は、僕のコンプレックスでできてるの。デザインの話をできる仲間もいなかったからね。

あ、それもあるんじゃない?デザインの話とか医者の仲間は興味ないんじゃない?

 

江左:そうですね。

 

前田:(ささやくように)でも今はオンラインサロンがあるじゃない。

 

江左:(笑)。

そうですね!

 

前田:僕の時代はなかったからね。だからセミナーや本で勉強したよ。そうだ、デザインの本全部読んだ?

まだでしょ?世の中にあるデザインの本を全部読まないと!まずはそこから!

 

江左:全然読んでないです。

 

前田:でしょ。独学でもできることはたくさんある。半分ずつ働けたらいいのにね、医者とデザイン。そういう人出てくるんじゃないかなぁ。

 

江左:デザインやってないとだんだん体調がおかしくなるんです。だからいっそのこと振り切ったらいいのでは?と思っていました。でも逆もしかりかもしれない。

僕の考え方としては、トップデザイナーになりたい。一流に。でもなりたいというよりは、将来そうなることに僕の中では決まっている。どう進むか?なんです。そういう悩みでした。

 

前田:絶対医者やった方がいいデザインできる!

 

江左:前田さんの言うことは聞きます。

 

前田:お!じゃあ、何かあったら手術してね!!

 

 

対談を終えて:

江左くんの覚悟と本気さにしびれた。将来、一緒にデザインの仕事をするか、コンペで争うか、手術をしてもらうか。いづれかで成長した江左くんと交わりたい。(前田)

 

 

 

 

*NASU CREATOR’S DIRECTIONをご希望される方は、お問い合わせください。
(1枠 100,000円、内訳:前田とのコンサル対談、対談の記事化、NASU-noteへの掲載。)

 

聞き手・画像:前田高志
撮影・構成・編集:浜田綾 (コトバノ)

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